【素材が要!】金属アレルギーが心配な方の結婚指輪選び
アクセサリーが身近になったことから、金属アレルギーにお悩みのお客様は年々増加しているように感じます。ピアスで皮膚がかぶれてしまった・リングやネックレスでかゆみを感じる…そんな経験がある方も多いのではないでしょうか。
結婚指輪は一生のお品物だし、永く着けたい。なのにせっかくふたりで選んだ結婚指輪が、かゆくて着けられないのでは寂しいですよね。
そこで今回は、金属アレルギーのメカニズムから、金属アレルギーで不安にならない為の、正しい指輪の選び方をご紹介します。
金属アレルギーとは?
金属に接する皮膚に水疱やぶつぶつ、皮膚が赤くなってしまうなどの症状が発生すること(接触性皮膚炎)。症状には個人差がありますが、皮膚炎のほか、発熱やだるさに悩まされる場合もあるそう。特にかゆみを感じることが多いようです。
金属アレルギーを引き起こす要因として挙げられるのが「汗」。金属の中には、汗と反応すると溶けだしやすいものがあり、体の中に入り込んでしまう事があります。体内に入る金属が許容量を超えてしまうと、人間の免疫反応の働きにより異物と判断され、拒絶反応を起こします。その結果、かゆみや赤みなどのさまざまな症状として現れるのです。
金属アレルギーにならないための指輪の選び方は?
金属アレルギーになってしまう原因は、金属が溶け出し、体内で反応してしまう事。だったら重要視すべきは、素材選びです。
■金属アレルギーになりやすい素材
< ニッケル・コバルト・クロム >
特に有名なのは、ニッケル。安価なアクセサリーや時計などで使われることも多く、一見ゴールドに見えるアクセサリーも、メッキが剥がれた中の素材にニッケルが使用されている、ということが多いので注意が必要です。また近年では、パラジウムも金属アレルギーを引き起こしやすい素材だと言われています。
■金属アレルギーになりにくい素材
< プラチナ・ゴールド >
プラチナやゴールドは、金属アレルギーがおこりにくい素材と言われています。ですが注意が必要なのは、プラチナや金はやわらかい素材の為、合金をして強度を高めていることがほとんど。
例えば「プラチナ900」という指輪の素材は、プラチナが90%・残り10%は別の素材が合金されています。一般的に合金で使用されるのはパラジウムですが、先述したとおりパラジウムは、アレルギーを引き起こすことがある物質です。わずか10%程度なのでアレルギーを起こす人は多くはないと言われていますが、不安な方はプラチナの含有量が多い指輪を選ぶことをおすすめします。
【プラチナ950の結婚指輪】
【プラチナ999の結婚指輪】
同様にゴールド素材も合金がされていることがほとんど。指輪やネックレスなどで使用される素材は18金、14金、10金など。数字が小さくなる程、金の含有量が少なくなります。もちろんその分、金以外の混合物が増えるので金属アレルギーが不安な方は、金の含有量が多い指輪を選ぶことをおすすめします。
【18金(K18)の結婚指輪】
■さらに金属アレルギーになりにくい素材
< チタン・ジルコニウム・タンタル >
チタン・ジルコニウム・タンタルの3種類のレアメタルは、イオン化しにくく金属アレルギーになりにくい素材です。結婚指輪の素材としての強度も適しています。
安心して結婚指輪を楽しむために
金属アレルギーはかゆみなどの症状が煩わしいのはもちろんですが、手元や首元は目立つパーツのため、見た目にも気になってしまいます。症状が悪化してしまわない為に気を付けるべき3つのポイントは、
①アレルギー反応が出にくい素材を選ぶこと
普段身に着けるアクセサリーから素材に気を付けることで、症状の悪化を防ぐことができます。
②傷や湿疹の症状があるときは身に着けないこと
傷口や湿疹があるようであれば、敏感な状態の肌に刺激を与えることになります。落ち着くまで貴金属を身に着けるのは控えましょう。
③アレルギー検査をしてみること
既に金属アレルギーが疑わしい方は、事前にアレルギー検査を行うのもひとつです。安全な素材が分かれば、自分自身に合った指輪選びができます。
金属アレルギーの間違った知識で、結婚指輪を着けることができないと思われる方も多いです。重要なのは、自分の体質や金属アレルギーに関する正しい知識をつけること。原因や対策を知ることで安心して結婚指輪を楽しめるよう、いつでもご相談お待ちいたしております!